タタール族(塔塔爾族)
新疆ウイグル自治区に居住、人口約5千人。
外見は青い瞳の白人系、モンゴル系など様々だが、チュルク系イスラム教徒で、タタール語を軸に民族としての強い連帯感を持つ。
タタール族は、ロシアとその周辺諸国に広く分散し、中国の現在の領域内にもともっと住んでいた民族ではない。中国領内のタタール族は商業と手工業に従事している。
タタール族は、ロシア支配のもとで早くから西洋文明を受容し、現在でも教育水準の高い民族と見なされている。中国本土から遠く離れた新彊に、西洋の科学文明をもたらしたのはタタールの人々であった。
カザフ族(哈薩克族)
新疆ウイグル自治区を中心に居住、人口約111万人。
チュルク系イスラム教徒で、アルタイ山中などで羊を中心とした遊牧を行うが、十五世紀中頃に遊牧ウズベクから分離した集団が、天山山脈西部のセミレチエ地方に移住したのち、トルコ系やモンゴル系の遊牧民を統合して形成された民族である。ウズベクが西トルキスタンのオアシス地帯に入って定住をはじめると、カザフはこれに代わって広大な草原地帯に勢力を伸ばした。
遊牧の移動距離は、年間を通して数百キロに達することもある。老若男女とも馬術に長ける。
ヤオ族(瑤族)
広西チワン族自治区を中心に居住、人口約214万。
槃瓠を先祖とする神話を伝承している。
ヤオ族は主に山地で焼き畑耕作を行いながら中国の南から東南アジアに移動を繰り返してきたが、現在では定住化が進んでいる。そのため、現在のヤオ族には、文化・言語の異なる人々が含まれる。
ヤオ族は古くから漢族との接触あり、漢族の文化の影響を多く受けている。家族、親族の組織も漢族の父系的な親族イデオロギーを受容しており。盤・趙・李・鄧などの姓がある。言語はミエン諸語である。
ムーラオ族(仫佬族)
広西チワン族自治区に居住、人口約16万人。
歌垣に代表される歌謡文化を今日に伝承している。
彼らが住む地域は炭鉱が多く、現在、炭鉱労働に従事する者が増えてきた。
近隣のマオナン族やスイ族と共通する文化を有する。