ナシ族(納西族)
雲南省、四川省、チベットなどに居住、人口約27万人、チベット系。
トンパ教を信仰し、象形文字で多くの詩歌、宗教経典などを記録してきた。トンパ経は、民族学の資料として価値が高い。
また、納西古楽を伝承しており、多種多様な楽器を有する。
世界遺産に指定された麗江古城の周辺に住むナシ族はヤク飼養から水田耕作が主な生活手段である。「ナシ」とはヤクの毛皮の色に由来する「黒」という意味である。現在でも麗江県城の町家にヤクの尻毛が飾られていたり、朝一番や来客時にはバター茶を飲む習慣にその名残がうかがえます。
ナシ族の人々は水の神・龍神を深く信仰し、水を決して汚さない。ナシ族の間では離婚が許されないので、心で結ばれた男女が、第三国に喩えられる玉龍雪山中復の雲杉坪で語り合う姿がよく見られる。
プミ族(普米族)
雲南省西北部を中心に居住、人口約2万9千人。
チベット高原を故地とし、13世紀頃から南下し現在地に定住した。生活している地域は、平均海抜が2千6百メートル以上の高原山岳地帯である。以前、ナシ族に支配されていた時期があった。
ぺー族の代表的な行事は”火把節”である。火把節は旧暦6月25日に行われる。村で大松明を立てて燃やし、その火で先祖や田の神を迎えて豊作を祈願する。
火把節の時、若者たちが覇王鞭と八角鼓を持って踊る、テンポの速い「覇王鞭舞」が演じられる。
ぺー族の文化はチベット族の牧畜民的要素と白蛮系の稲作民的要素が融合し、さらに漢文化が加わった複合文化である。
プーラン族(布朗族)
雲南省シーサンパンナ地域に居住、人口約8万2千人。
モン・クメール系で古来から文字は持たない。長い間、タイ族と混居してきたため、小乗仏教の信徒が多く、共通する楽器を用いる。
ミャンマー東部にも数万人のプーラン族がいる。