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西域とは
内モンゴルの南に小さく付着しているような地域が、寧夏回族自治区で、450万人が住んでいる。しかもその3分の1は回教徒で、省内には1000にも達するモスクがある。中心都市は黄河沿いの銀川だが、ここは東西交流の接点なので、ペルシャ人やアラビア人の末裔、チベット人やモンゴル人の子孫、漢人との混血など多様な人種が住んでおり、回教を信じ、ラマ教を信じて暮らしている。
その西隣の甘粛省北部は、シルクロードの本街道で、酒泉、玉門関、敦煌と著名な土地が続く。その西には天山山脈が連なり、トルファン盆地、タクラマカン砂漠、カシュガル、パミール高原、西域へと通じる。もうこのあたりまでくると中国という感じはなくなって、建物も土造、宗教はイスラム、人種もカザフ、トルキスタン、トルコ、ペルシャなどすっかり中東アジア風になってくる。
また南側には青海湖をもつ広大な草原地帯が広がっていて、中国の5大牧場の1つに数えられ、モンゴル族やチベット族を中心に牧畜業を営んでいる。しかも界隈のチャイダム盆地には、石油、石炭、亜鉛、リチウムなどの鉱物資源が発見されており、岩塩の埋蔵量は500億トンといわれ、中国のスケールの大きさを感じさせる。
その南西には広大なチベット高原が広がる。海抜が平均4000メートルという高地の巨大平原で、200万人のチベット族がラマ教を信じて暮らしている。山あいの丘陵にそびえ建つポタラ宮殿はそのチベットの象徴である。高原と砂漠と草原のみはるかす大地は、ほとんど漢民族以外の民族によって占められており、それがまた中国の国境内に組み込まれている不思議さがある。
 
 
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